「歌声」と「音域」「ミドルボイス」の関係

最近のJPOPのキーが高すぎる(?)件

 もしこの記事を読んでいる方が、昭和世代の方だとしたら、「最近のJPOPって音が高すぎない?」って思うかもしれません。

 昭和の時代にもハイトーンの歌手が常にいましたが、ふつうに原キーで歌える歌は多かったと思います。ふつうに歌える、というのは、とくにボイトレとかで習っていなくても気軽に歌えるということ、つまり「歌声」ではなく「しゃべり声」で歌える、ということです。

 けれども、最近のJPOPにチャレンジしても、ほとんど太刀打ちできない、って人も、正直多いと思います。だいたいの曲はサビや大サビに最高音が出てきますが、近ごろの曲ときたら、Aメロのうちからけっこう高い音が出てきます。ぶっちゃけ一オクターブ下げてちょうどよい、て感じではないでしょうか?

 これは若い世代の人が、はじめから無意識で歌声で歌える人が多いらしいということや、わかりやすいボイトレのメソッドが盛んになってきたことが関係しているように思います。

 昭和世代がぜんぜん歌えないような近年のJPOPは、「ミドルボイス」という音域が発声できないと、歌えないような高い音域でメロディが作られています。

ミドルボイスと「歌声」の関係は?

ミドルボイスとは、しゃべり声ではまったく使わない高い声域で使う発声方法です。いわゆる「歌声」を発声していくと、ミドルボイスは必然的に身についてくる発声方法です。

しかし、しゃべり声しか出しことない人が、このミドルボイス音域の音を出そうとする場合、次のふたつの方法でしか発声できません。

  • 力を込めて勢いで高い声をむりやり絞り出すように「シャウト」して出す。喉がいたくガラガラになる。
  • 裏声 かすれて弱しい裏声の場合が多いと思います。もりあげたいサビなのに、高い声が裏声で発声しているため逆に弱しくなってしまいます。

シャウトや裏声を使えば、なんとか歌えるという人は、それはそれでとりあえずカラオケも楽しめるので、歌をたしなむだけなら、それでも問題はありません。

ただ、人によっては、シャウトや裏声すら出ないという人も、多いと思います。かくいう私も数年前まではそういうタイプでした。

ただ、ぜんんぜん「ミドルボイス音域」が歌えない人でも心配することはありません。ボイトレなどを通して「歌声」の発声を学べば、ミドルボイスは使えるようになるからです。

 多少乱暴な言い方になってしまいますが、「歌声」≒「ミドルボイス」と言ってしまってもよいでしょう。

歌の音域をあげるには「歌声」習得がマスト

ここまでのまとめです。

最近のJPOPが「ミドルボイス」と呼ばれる、しゃべり声では基本出せないような高い音域で曲が作られていること。

ミドルボイス音域は、シャウトや裏声でも歌える人がいること

ミドルボイスは「歌声」を学べば、同時に身についてくること

を説明してきました。

つまりですね。最近のJPOPをちゃんと歌いこなそうとするなら、「歌声の習得」がマストだということです。それに気づいた人が多いから、ボイトレがかつてないほどに流行っていますね。

ユーチューブなどにもボイトレやミドルボイスの動画がたくさん出ていますね。

かくいう私も、ユーチューブを中心に、おおむね独学でボイトレを数年感続け、ミドルボイスが出せるようになりました。ミドルボイスが出せるようになって、最近のJPOPの半分くらいの曲は歌えるようなってきました。もともと全くでないため高い裏声が出せないので、まだまだ歌えない曲も多いんですが……。

でも、ボイトレを続けていけば、高い声は徐々に出るようになることがわかってきました。どうしたら出やすか?も、ボイトレの勉強を通して、自分なりにだいぶわかってきました。もうあとはたんたんと練習あるのみですね。

練習を続けるにも、結果が出ると自信をもって思える方法が見えていると、壁にぶつかっても安心してブレずに練習が続けられます。

「歌声」は、誰でも手にすることができると思います。このブログでは、独学でも「歌声」が出せるようになるための助けになるような情報をできるかぎり発信していきます!

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